看護関連

四年目ナースの涙

私が別府研修から戻ると、スタッフが皆、笑顔で「お帰りなさい!どうでした?」
と迎えてくれました

お土産話、たくさんあるからね~と思いついたことから話していきます

スタッフの目がキラキラするのを見るのが楽しい私です

給与計算の時期でもあるので、別室で作業していると、新卒四年目ナースが
所長さん、ちょっといいですか?と

どうしたの?

看取りが続いたので、なんか、わたし・・・
声を詰まらせます

そうね、私が別府に行っている間、3名の方が旅立っていったわね

そのうち二人は、貴方に担当してもらっていた方たち

落ち込むというより、なんか、あっという間に逝ってしまったから、気持ちの整理がつかないです

おひとりの方は、腎不全で、病院が大っ嫌いで、家で焼酎を飲むことが楽しみだった

家で好きな焼酎をのめて過ごせるなんて、すごく幸せですね!とナースの笑顔は輝いていた

耳も遠くて、会話は筆談 なかなかこちらの意向が通じなくて苦労したね
でも、帰りにはありがたい、と言って手を合わせてくれた

私が緊急コールに対応し、救急搬送して、その後旅たちを迎えた

ご家族は、本当にありがとう、心強かった、訪問看護さんのおかげ、そう言っていたよ

もう一人の方、COPDで命はもう短い、と言われて、でも家に帰りたい、と戻ってきた方
16日に退院して、19日には旅立った

酸素量、79~80%で苦しくない、と気難しさも思わせない優しい顔立ちに、
笑顔があふれたね

もっと支援に通いたい、こんな支援をして差し上げたい、そう思ってその方の家を後にした

けれど、人の命はその方のもので決められた命

また、会いたかった、その気持ち、よくわかるよ

この方からもたくさん学んだね 

涙を流すあなたは、とってもきれい
止まらない、きれいな涙   澄んでいた
私も思わず、涙が流れた

分かるよ、わかるよ 
それだけあなたが一生懸命に向き合った証拠

とっても良い経験をしたの
大丈夫、お二人が見守ってくれるわ

愛しく、大切に思ってくれて  ありがとう 

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