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若い利用者さんと向き合う

若い利用者さんと向き合うのは時には辛い思いをすることがあります

お子様もまだ若く、この先をみることなく旅立たなければならない運命

残していくわが子を誰かがちゃんと世話をしてくれるだろうか


訪問看護師であるがゆえに、若い利用者さんに近づけば近づくほど
受け止め、受け入れなければならない

彼らの深く、ぐるぐるとめぐる思い

病状が日に日に進み、自分でできていたことが出来なくなることに目を背ける

けれど、現実でもある

なぜこんなになってしまったのだろう

私がなにか悪いことでもしたのだろうか

私の辛さなんか、誰にもわかってもらえない

手伝ってほしい、けれど私が言わなくてもしてほしい

手伝ってもらった、けれど納得がいかない

どうして楽しい会話ができるのか

私がいら立っているのにどうしてはい、はいと快くしてくれるのだろう

ますます、イラつく

貴方には明日がある、私はいつ死ぬのかもわからない

死ぬのが怖い、どうしたらよいのだろう

死んだらどうなるのだろう

こんな思いを毎日、毎日目が覚めると考えてしまうのだと思います

3年目ナースは、こんな利用者さんの心の葛藤に耐えられず、涙を流してしましました

無理もありません
聞けば、その利用者さんに怒られた、というのです

今まで楽し気にコミュニケーションし、相手も心待ちに訪問を待っており、
そんな状態で支援をしていたのに、です

きっと、その方は心の葛藤、納得できない現状にイラつきナースに思いをぶつけたのでしょう

医療者は私のことをわかってくれない、と

怒ったのではないのよ

心の膿を吐き出したのよ

心を許せる人に吐き出すものなの
私と中堅ナースとで涙を流す3年目ナースに話す

私たちも経験している
この人の為に、と一生懸命していると相手はタイミングをみて心を爆発させる

多分、いつ言おうか、と考えていたのね
そして、心を爆発させてもこの人なら私を嫌うことはない、と思っている

だから心の膿を吐き出したのよ

怒られた、と思うかもしれないけど

貴方に非がないなら怒られた、にはならない

今度、一緒に同行訪問しよう

とても良い勉強よ  信頼されていた証

素晴らしいね

こうやって旅立つ準備をしている利用者の心を救う

それも訪問看護師の仕事

支援の時間が楽しい時間ばかりではない、と分かったでしょう

人の心は「暗」と「明」でできている
勾玉のようなのよ

そのバランスを保つのが大変でね

怒りは簡単に出しやすい

怒りを落ち着かせるのは容易でないけれど、それをしないと世の中、殺し合いになる、と思ったらよいね

だから、気づいた人はどんなことが起きても心を落ち着かせる訓練をしたらよい

私はそれを精進すると言っている

世の中は理不尽だらけ

それを変えることは誰にもできない

優しく、優しく  親切に

怒られたら、そんなに怒ることはなかろう、と

怒れば必ず後悔する

心が暗闇に落ちてゆく

私を磨いくれてありがとう

あなたがいてくれたおかげで心を磨く事ができた

怒られた人に感謝ができるようになったら、一つ魂
が成長した、と思えばよい

心に持つ魂は、磨くためにある

キラキラ光りを放てば皆も明るくなる

魂をみがきあげて、たくさんの人を照らそう










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