訪問看護の業務の中で、注射、点滴の支援が少ないのはどの事業所も同じです
それは、訪問看護は生活を支援する、ことに中心がおかれており、慢性期の方を支援している、と言うことが理由の一つです
しかしながら、病院と同じ医療が受けられる、と言うのも現実であり、訪問診療医の先生方は、日夜、在宅で対応できるであろう医療処置を研究されていることと思います
頭が下がる思いです
実際、当メディケアでも人工呼吸器の方、膀胱留置カテーテル、経鼻カテーテル装着の方、24時間点滴(CVポート)の方にも訪問しております
そこに訪問看護師もチームとなり利用者様を支援していきますから、訪問看護師は、注射、点滴ができないといけないのです
病院勤務経験者の訪問ナースさんは、病院での点滴管理、最重要事項にて習得してきております
当メディケアの新卒ナースさんたちは、卒後、すぐに訪問看護の道を選びましたので、注射・点滴をする機会になかなか恵まれませんでした
モデルでの練習は、沢山しました
点滴をセットする練習をして、実際現場でも点滴セットしました
しかし、穿刺するまでは進んでおりませんでした
この度、点滴対象の利用者様を受け入れしたことにより、機会に恵まれました!!
指導者である私が同行して、血管の選択から始めます
張りがあり、まっすぐな血管を選ぶ
これがサーフローで穿刺する時のポイントなのですが高齢者の血管は、なかなか選択が難しい
今回の対象者の利用者様は、モデルのような血管をお持ちでした
指導者である私は、利用者様、ご家族様に感謝しながら、新卒ナース2名に穿刺の指導をしました
二人とも緊張し、顔が紅潮しています
大丈夫、ここを狙えば、成功するから!と声を掛けます
意を決して、狙った血管に穿刺をしました
逆血の確認、おっけい!! 私の心の中で、よっしゃ!!と叫んでました
点滴の接続はスピードが命、ホッとする暇なく、次々作業の指示を飛ばします
滴下も順調、そこで、やっと気持ちが落ち着き、彼女たちの顔に笑顔が見えました
おめでとう!!大成功だよ!!と声かけます
泣きそうな、嬉しそうな顔がとても新鮮に見えました
その後は、自分の判断で、穿刺し点滴を成功させています
彼女たちの挑戦と努力に感動しました
皮下注射、筋肉注射、静脈注射・留置、CVポートができたら、課題はクリア!!です
恵まれる、と言うことなのかもしれませんね
利用者様、ご家族の皆様に支えられていることに感謝しかないのです
心から感謝しています